世のため人のため~“メガホン侍” 伊藤央

世のため人のため~“メガホン侍” 伊藤央

代議士秘書10年、山口県防府市議6年。現在は東京都小平市議(2期目)。地方から日本を改新し、世界を救うことを目的に活動中。日々街頭に立ち、思いと政策を訴える“メガホン侍”。

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「不交付団体」とは税収が多く、国から地方交付税(普通交付税)を受け取らずに財政運営できるとされる自治体です。
地方交付税は自治体間の財政不均衡を調整し、自主財源に乏しい自治体でも一定の水準が確保できるようにする役割があります。
自主財源が乏しければ、地方交付税への依存度が高くなりますので、数字上、小平市は「財政が健全」という見方も出来ます。

 

 

“ギリギリ不交付”は危ない
不交付団体は景気が上向くと増える傾向にあります。
今回、小平市では法人市民税が急増したことが要因で不交付団体への移行となりました。
9月定例会初日に上程された補正予算案では歳入の内、地方交付税が当初予算から7億2000万円減額となっています。
今後、法人市民税が上昇し続け、財政が益々に潤沢になっていくという見込みがあるならば良いのですが、来年度、再来年度がどうなるかわからないというのでは、予算自体が非常に不確かなものになってしまいます。

 

公共施設マネジメントに与える影響

今日は公共施設マネジメント調査特別委員会が開催されました。
不交付団体への移行による影響について、理事者側からの説明では言及は無し。
大型の公共事業を見直すことを先ずは考えると思っていたのですが、伊藤の質問にも市長や副市長から特段の見直しの指示は無いとの答弁がありました。

小平市では中央エリアや小川駅西口の再開発、小平駅北口の再開発など大型の公共事業を多く抱えています。
加えて、多くの公共施設が老朽化し、早晩、耐用年数を迎えます。
今回の不交付団体への移行はそれらをどうしていくかという方針を大きく見直すべき機会であると考えます。

 

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今回、懲戒処分を受けた都市開発部参事については以前から複数の訴えが伊藤のもとに届いていて、昨年9月定例会、12月定例会の二度にわたり一般質問で指摘を行い、対応を求めたことは前の記事(https://note.com/hisashi_itou0134/n/n1fad6e6ab991)でお伝えしました。

事件概要としては
部下の係長が自ら購入した印鑑で課長に無断で課長決裁を行った事件に対する管理監督責任を果たせなかった
セクシャル・ハラスメント及びパワー・ハラスメントに該当する言動を部下の職員に行った
というものです。

二つは一体の事件

別々の様にも見えるこの二つの事件は実は一体のものなのです。
どちらも伊藤が昨年二度にわたり一般質問で指摘したものですが、パワハラ被害を受けた部下が「無断で課長決裁を行った」係長なのです。

伊藤の聞き取りによれば、処分された課長は普段から高圧的、攻撃的な物言いが多く、係長に細かな書類の不備について4回、5回とやり直しをさせるようなことが続いた結果、周囲からも明らかにイジメと見える仕打ちに耐えかねた係長が自ら課長の名前の印鑑を購入し、課長に無断で課長決裁を行ったということの様です。

課長にはこの様な事件を部下が起こさないよう、指導、助言を行う上司としての責務があった。
それにも関わらず、事件を未然に防ぐことが出来なかったことが「管理監督責任を果たせなかった」ことにあたるというのが処分理由。

しかし、事件を未然防ぐどころか、事件を誘発するようなパワハラを行ったというのが実態と見ています。

都市開発部では他の管理職についてもパワハラが疑われる情報を複数得ています。
他部署についてもパワハラの訴えは伊藤のもとに届いていますが、都市開発部は突出して異様な空気、慣習が蔓延しているように感じます。

引き続き、都市開発部の異常性について記事にしていきます。

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小平市が職員の懲戒処分などを発表

令和6年7月19日、小平市ホームページに「小平市職員の懲戒処分」という記事が掲載されました。
その内容は

1 被処分者(その1)
(1) 発生年月日
令和4年3月頃から
(2) 職層名
参事
(3) 所属部名
都市開発部
(4) 年齢及び性別
50代 男性
(5) 事件概要
ア 部下の係長が自ら購入した印鑑で課長に無断で課長決裁を行った事件に対する管理監督責任を果たせなかった。
イ セクシャル・ハラスメント及びパワー・ハラスメントに該当する言動を部下の職員に行った。
(6) 処分内容
減給10分の1 1か月
(7) 処分年月日
令和6年7月19日

2 被処分者(その2)
(1) 発生年月日
令和4年3月頃から
(2) 職層名
理事
(3) 所属部名
都市開発部
(4) 年齢及び性別
50代 男性
(5) 事件概要
ア 1(5)アの事件の報告を怠った。
 イ 被処分者(その1)に対して管理監督者として適切な指導を行わず、1(5)イの事件を未然に防ぐことができなかった。
(6) 処分内容
戒告
(7) 処分年月日
令和6年7月19日

3 被処分者(その3)
(1) 発生年月日
 令和4年3月14日
(2) 職層名
 理事
(3) 所属部名
 都市開発部
(4) 年齢及び性別
 50代 男性
(5) 事件概要
 1(5)アの事件の報告を怠った。
(6) 処分内容
 戒告
(7) 処分年月日
 令和6年7月19日

というものです。

昨年9月議会で指摘

今回の「事件概要」にある「部下の係長が自ら購入した印鑑で課長に無断で課長決裁を行った事件」、「セクシャル・ハラスメント及びパワー・ハラスメントに該当する言動を部下の職員に行った」については、昨年9月議会の一般質問で伊藤が指摘したものでした。

◆令和5年9月定例会一般質問◆
『パワハラ、モラハラ、情実人事、隠蔽など小平市役所のうみを出し、変革しよう」』

発言内容smart.discussvision.net

今回処分された「参事」については、伊藤のもとに複数のパワハラに関する訴えが届いていました。
9月議会で指摘した後、反省どころか更に言動が酷くなったと聞き、12月議会でもう一度この問題をとりあげたのです。

処分まで10ヶ月

その後、庁内で本腰を入れた調査が行われ、「パワハラ撲滅月間」なるものが設定されたとも聞いています。
伊藤の一般質問は言わばパワハラの通報です。
しかし、処分まで10ヶ月。
パワハラ被害者は日々、職務の中で苦痛に晒されています。
一日も早く、その苦痛から救ってあげなくてはなりません。
メンタル不調やそれを原因とする休業も懸念されますし、最悪の場合、自ら命を断ってしまう事態すら起きかねません。
職員を大切に思っていれば、こんなに時間はかけないはずです。

この三名を処分して一件落着とはいかない酷い状況が小平市役所にはあります。
今回の処分の理由となった事件の裏側、「伏魔殿」と言いたくなる小平市役所、都市開発部の内情については、今後の記事でお伝えします。